保護具着用管理責任者について14(防じんマスクの種類)

防じんマスクの種類

防じんマスクの種類は大きく分けて2種類「取替え式」と「使い捨て式」に分かれます。
字のごとく取替え式はフィルタを取り替え繰り返し使用が可能であり、使い捨て式は使用後廃棄処分となります。

防じんマスクの種類

取替え式防じんマスク

粉じんを取り除いてくれる部品を交換し、繰り返し使えるタイプのマスクを取替え式と呼んでいます。
粉じんをろ過する部分のみを消耗品として取替え、繰り返し使うことを前提としたマスクです。繰り返し使える利点がある一方で、使用前の点検や清掃がその都度必要となります。
国家検定規格では、取替え式は『フィットテスト』が容易に出来ることが定められています。フィットテストは、マスクの装着状態を確認することになります。マスクの顔の間に隙間があれば、粉じんを吸い込むことになり、マスク本来の性能が発揮できません。

■半面型防じんマスク

防毒マスクの機能を併せ持ったマスクも用意されています。マスク表面に、防毒マスクと防じんマスクの両方の表記があります。形は似ていても、単なる防じん性能のみのマスクもあるので、メーカーなどのカタログや表示記号をよく確認します。

■全面型防じんマスク

粉じんやミストから眼も保護することが必要な場合に使用します。全面型は。顔全体を覆うため、粉じんが目や顔全体に付着することを防ぎます。また、顔との密着面が増えるので、装着時にしっかりとフィットテストを行うことが重要です。

使い捨て式防じんマスク

取替え式に対し、使い捨て式と呼ばれるマスクがあります。
使い捨て式とは、1回限りの使用を前提としたマスクで、粉じんを取り除く能力がなくなれば廃棄することになります。粉じんがマスクに堆積して、呼吸が苦しくなるような状態になれば寿命と考えてください。外側に付着している粉じんを取り除いても、マスクの内部には多くの粉じんが入り込んでいるため、再使用はできません。新品と交換します。使い捨て方式のため構造は簡単で、価格も安いのが特徴です。

防じんマスクを繰り返し何度も使用するのであれば、取替え式の方が経済的な場合もあります。使用頻度とコスト面で考慮して選択しましょう。