保護具着用管理責任者について 2

保護具着用管理責任者の役割と職務について

(厚労省ホームページより)
保護具着用管理責任者は、防じんマスク・防毒マスク・化学手袋の選択、使用等について、以下の適正な選択、使用及び保守管理を行います。

  • 呼吸用保護具の適正な選択、使用、顔面への密着性の確認等に関する指導
  • 呼吸用保護具の保守管理及び廃棄
  • 呼吸用保護具のフィルタの交換の基準を定め、フィルタの交換日等を記録する台帳を整備すること等フィルタの交換の管理

※ホームページには防毒マスク・化学手袋の表示はありませんが、防毒マスク・化学手袋についても通達で保護具着用管理責任者の選任を謳っており保護具として学習必要がある。

 

保護具着用管理責任者の役割と職務について

保護具着用管理責任者の役割

保護具着用管理責任者は現場毎の保護具について着用、使用方法管理及び保管方法について指導、管理を行う。
 

保護具着用管理責任者の職務

  • 作業内容に応じた保護具の選択を行うとともに、使用方法の指導、マスクの場合は密着性の確認についての指導を行う。
  • 保護具について、現場内での保管および管理を行い、取替及び廃棄を管理する。
  • フィルタ式のマスクの場合は、取替時期の管理を行うため交換日を記録する台帳を作成し、その都度記録を残す。

 

保護具着用管理責任者の選任方法

作業場ごとに「保護具着用管理責任者」を、衛生管理者、安全衛生推進者又は衛生推進者等労働衛生に関する知識、経験等を有する者から選任を行います。
化学物質については、建設業での使用率は6%程度と高くはありませんが、保護具着用管理責任者については、下記の作業について求められていた事項になります。

  • アーク溶接作業と岩石等の裁断等作業

•呼吸用保護具の着用の徹底及び適正な着用の推進

  • 金属等の研磨作業

• 呼吸用保護具の着用の徹底及び適正な着用の推進

  • ずい道等建設工事

• 呼吸用保護具の着用の徹底及び適正な着用の推進

建設業に関連する作業が当初は保護具着用管理責任者の選任を求められていたのです。今回の法改正により罰則付き規定になるため、現場毎に選任の必要があります。現場では安全衛生責任者(職長)を配置する必要があり、職長が保護具着用管理責任者を兼ねることが求められます。