作業員に作業手順書の作り方を指導するためには、自分で手順書を作ることから始めます。人に教えることは自分にも返ってきます。指導力向上のために、一歩ずつ階段を上がりましょう。
では、まず簡単なことから手順書を作る練習をします。料理のレシピ作りから作業手順書の作り方のページを作成しましたので、今回は「お米の洗い方」の手順書づくりをします。
お米のとぎ方もいろいろありますが、今回は下の絵のように電気炊飯器の内釜を利用しての「お米の洗い方」について文字として起こしていきます。
- お米三合を米櫃から計量コップ(1合)を三回計り、お釜に入れます。
- お釜に水を入れ、お米を洗い不純物を除きます
- 洗い終えた水を捨てます
- お米を研ぎます。力を入れ過ぎないようにお米とお米を軽く当てる感じで10回ほど研ぎます
- お釜に水を入れ、ゆすぎ、ぬかを水と一緒に捨てます
- 同じ作業をもう一度行います
- お釜の白米3合の位置の上加減で水を張ります
以上が「お米の洗い方」になります。
いかがですか?お米を洗うだけでもこれだけ分解できます。これを作業手順書の様式に移し替えながらポイントを整理します。
- お米を洗う前に、手を洗いましょう
- 手にケガがある場合は手袋をしましょう
- 水を切る際にはお米が一緒に流れ出さないように注意しましょう
- 強く研ぎすぎるとお米が潰れてしまうので注意しましょう
- 洗い過ぎるとお米がおいしくなくなるので注意しましょう
このように、注意ポイントも出すと手順書の様式で書く際にポイントとして記入できます。最初から様式に書くのも良いのですが、自分の言葉で表し、様式に書く方法が練習になります。いかがでしたか?「お米の洗い方」でもこれほどのものになります。練習ではみんなが知っている作業を各人で作ってみてください。